headless CMSに乗り換えた話 — microCMSを選んだ理由
2026年4月4日
はじめに
前回の記事では、WordPressをやめた理由についてお話しました。では、その後どうしたのか。今回は「headless CMS」という選択肢にたどり着いた経緯と、数あるサービスの中からmicroCMSを選んだ理由を紹介します。
headless CMSとは何か
従来のWordPressは「表示(見た目)」と「コンテンツ管理」が一体化した構造でした。headless CMSはその「頭(head)=フロントエンド」を切り離し、コンテンツの管理だけに特化したシステムです。
コンテンツはAPIで配信されるため、フロントエンドは自由な技術で構築できます。Webサイトはもちろん、スマホアプリや電子サイネージにも同じコンテンツを使い回せるのが大きな特徴です。
なぜheadless CMSに乗り換えたのか
主な理由は3つです。
1. セキュリティの心配から解放されたかった WordPressはプラグインやコアのアップデートを怠ると、攻撃の標的になりやすい構造です。headless CMSはフロントエンドを静的サイトとして配信できるため、そもそも攻撃される面が極端に少なくなります。
2. 表示速度を本気で改善したかった 静的サイトジェネレーターと組み合わせることで、CDNから直接HTMLを配信できます。サーバーサイドの処理がないため、表示速度が劇的に向上します。
3. フロントエンドを自由に設計したかった WordPressのテーマ構造に縛られず、最新の技術スタック(今回はAstro + React + Tailwind CSS)でゼロから設計できる点は、制作会社として品質にこだわる上で外せない条件でした。
microCMSを選んだ理由
headless CMSは海外製も含めると選択肢が多くあります。Contentful、Sanity、Strapiなど様々ですが、最終的にmicroCMSを選びました。
日本製で、日本語UIが完璧 海外製サービスは英語UIが基本で、クライアントに操作を引き継ぐ際のハードルが上がります。microCMSは国産サービスのため、管理画面が完全日本語対応。記事の投稿・編集をスムーズに行えます。
APIの設計がシンプルで扱いやすい REST APIの設計がわかりやすく、フロントエンド側の実装コストが低い点も魅力です。取得・フィルタリング・ソートといった操作が直感的に書けます。
無料プランでも十分使える 小規模サイトであれば無料プランの範囲で十分運用可能です。コストを抑えてモダンな構成を実現できるのは、費用対効果を重視するクライアントにとっても大きなメリットです。
Cloudflare Pagesとの相性が良い microCMSで管理したコンテンツをビルド時に取得し、Cloudflare Pagesで静的配信するという構成がとても相性よく機能します。この点については次回の記事で詳しく解説します。
まとめ
headless CMSへの移行は、最初は少し学習コストがかかりますが、セキュリティ・速度・開発の自由度という観点で大きなメリットがあります。特にmicroCMSは日本製という安心感と、シンプルなAPI設計が魅力で、iCCRAFTの技術スタックにもぴったりでした。
次回は、このサイトを支えるもう一つの柱「Cloudflare Pages」について紹介します。